新時代②利己主義から利他主義

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 二番目は自分中心から他者中心、即ち利他主義への変化に触れてみたい。これは昨日書いた競争から共生への変化と似ている。
 競争すると、どうしても自己本位になり易い。競争相手が邪魔に見える。また、他人の不幸を喜んだり、他人の幸せを妬んだりする。自分が相手より劣っていると劣等感を覚え、相手より優れていると優越感を感じる。劣等感も優越感も人を幸せにすることはない。
 他の人々や社会の為に尽くしたり喜びを与えた分だけ、その人に恵みが返ってくる。
 逆に、人や社会から貰うことや奪うことばかり考えている人は、自分の持っているものをいつの間にか失ったり奪われたりする。
 自分の店や会社の利益ばかり考えていて、繁栄することはない。お客さんを喜ばせた店や会社が繁栄する。
 自然界を見ても、蜂は花の受粉を助け、花は蜂に蜜を上げる。持ちつ持たれつの関係になっている。また、植物が出した酸素を動物が吸い、動物の吐いた二酸化炭素を植物は吸う。あらゆる存在は他者の為に存在している。
 癌細胞のように、他を傷付けて自分だけ繁殖しようとすると、相手だけでなく、結局自分も死に至る。
 利己から利他への流れも、誰も止めることはできない。