車窓の景色 空き家

f:id:hiroukamix:20201227055129j:plain 通勤電車の窓から様々な風景が見えます。いつも気になるのが、ボロボロの空き家です。もう何10年も住んでいないようです。1階の屋根は半分落ちています。壁も所々剥がれて、今にも崩れそうです。台風や大雨の度に少しずつ崩れています。何とか持ちこたえている感じです。
 日本全体に空き家が850万軒程あるそうです。人口が確実に減っているので、空き家も増えていくと思います。
 ヨーロッパのほうで、数100年も前に建てられたお城だったか教会だったか忘れましたが、何10年も空き家になっていたのをリフォームして再び活用している話を聞きました。
 日本でも、跡取りのいない人が住んでいた歴史的な建造物で空き家になる予定だったのを、たまたま隣に住んでいた若い夫婦に譲ってレストランを開いた話をしていました。
 先日、大商人が大正時代に建てた元邸宅が一般公開されていて、見学に行きました。もみじの紅葉と真っ赤なドウダンツツジが迎えてくれました。しっかり管理はされているものの、人が住まなくなった家は、どことなく寂しいものを感じました。

呪いに負けず一途に咲く水仙

f:id:hiroukamix:20201226065643j:plain 1年ほど前にも一足早く咲いている水仙を見つけて書きましたが、今回はそれよりも2週間くらい早く見つけました。
 これから寒くなるというのに、お構いなしのようです。それとも水仙は寒いのが好きなのでしょうか。私自身は寒さが大の苦手なので、尊敬に値します。
 水仙花言葉は「うぬぼれ、自己愛」。ギリシャ神話によると、森のニンフのエーコーが美少年ナルキッソスに恋をしたが相手にしてもらえず、痩せ衰え声だけの存在の山彦になります。呪いでナルキッソスは水面に映る自分の姿に恋をして、やがて死んでしまいます。ナルキッソスの体は水辺でうつむきがちに咲く水仙に変わった、といいます。
 いまだに山彦エコーの呪いは解けていないのか気になるところです。私が見た水仙は呪いに負けずにうつむかず横を向いて、一途に咲いているように見えました。
 水仙は寒さの中で先駆けて咲き始める花です。自己の存在を一番にアピールしているところが、ナルキッソスの「うぬぼれ」の名残かなと思ってしまいます。
 しかし下をうつむいているのは、本当は恥ずかしがり屋なのかもしれないと思いました。
 どっちにしても、花が少ない冬に私たちの目を楽しませてくれる水仙に、感謝したいと思います。

干し芋で大発見

お題「#買って良かった2020
f:id:hiroukamix:20201225054913j:plain この冬初めて干し芋を作る為にさつまいもを買いました。まだ少し早いかなとも思いましたが、半額セールがあり、それに釣られてしまいました。
 今までさつまいもに、さほど違いはないだろうと思っていました。蒸かしてみると、2種類の芋がありました。1つはほくほく、1つはねっとりでした。あまりにも食感が違うので驚きました。中の色も全然違います。干してみると更に大きな違いがあり、びっくりしました(上の写真の下の二つ)。
 3日間外に干しましたが、ほくほくのほうはとても固くなりました。しかし、ねっとりのほうは3日干しても柔らかいままです。干した後、今日で更に3日が経ちますが、ねっとりのほうはまだ柔らかい状態です。しかもとても甘いものでした。今まで干した後に、こんなに柔らかくて美味しいさつまいもに出会ったことがありませんでした。干し芋は皆固いものと思っていたので大発見です。
 次からは、是非この芋で行こうと思いましたが、肝腎の芋の種類が分かりません。調べてみると、ねっとり系で色をふまえると紅はるかではないかと推測してます。スーパーで確認すると同じくらいの大きさだと4倍の値段で売っていました。何かの手違いで紛れ込んでいたのでしょうか。
 2、3年前から、この時期になると干し芋作りを始めます。圧力鍋に水を注ぎ、蒸し板の上にさつまいもを乗せ、沸騰してから10分ほど蒸して、火を止めます。さつまいもが冷めてから皮を取って、1センチ位にスライスするか、スティック状に切ります。
 百均で買った乾燥用の網に入れて2、3日続けて晴れる日を選んで外で干します。これでお仕舞いです。誰でも簡単に作れます。冷蔵庫に保存すると1ヶ月以上もつようですが、1週間から10日ほどで食べてしまいます。
 固いほうはオーブントースターで1分くらい温めると、柔らかくて美味しくなります。ねっとりのほうは温めなくても柔らかいままです。いつまで柔らかいのか、1つだけ残して調べようと思います。冬のささやかな楽しみが少し膨らんだ気がします。大袈裟かもしれませんが、偶然出会った1本のさつまいもから希望の光を感じました。

スムージーが作りたくて

お題「#買って良かった2020
f:id:hiroukamix:20201224060230j:plain 今年の正月の初売りで調理器を買いました。スムージーを作りたいと思い、チラシを見てお気に入りのがあり、それを目指して行きました。しかし人気製品だったのか、残念ながらすでに売り切れでした。
 どうしようかと考えましたが、少し遠くまで買い物に行ったので、商品棚の近くにあった似た商品を買いました。
 ところが似て非なる物で、全然違う用途の物でした。そうとも知らず一度使ってしまった物なので、そのまま使う事にしました。普段ほとんど料理をしないくせに、珍しい物に手を出した報いです。お目当ての物が作れない訳ではないですが、少し面倒な器械のようでした。
 しばらく棚の中に入れっ放しで、中々出番はありませんでした。しかし、せっかく買ったので、何か良い使い道はないかと思案しました。そこで果物や野菜を入れて試しにスムージーを作ってみました。そうしたら意外と簡単に1、2分で作る事ができました。
 本末転倒の動機ですが、使わないと勿体ないという思いもあり、それからは時々スムージーを作っています。そのお陰で、飲む度に少し贅沢な気分を味わっています。

ベルトに関する疑問

お題「#買って良かった2020
f:id:hiroukamix:20201223174631j:plain ベルトは基本的にズボン1着につき1本です。ズボンを着替える度に、ベルトを入れ替えなくて済むようにしています。
 長年使っていたベルトが真ん中当たりで裂けてしまったので、年初めに1本買いました。
 ベルトには止め方がだいたい4種類あります。昔ながらの穴につっかえ棒みたいな止め金を入れるタイプが主流です。
 私が持っているのは全てベルトの後ろにギザギザが付いていて、金属でカチッと入れて止めるタイプです。これはお腹が膨らんだり凹んだりした時に、前に付いているボタンを押すとワンタッチで調節できて便利だからです。誰にも気づかれずに簡単に調節ができます。
 穴に止め金を入れるタイプだと一度外さないと調節ができません。人前で調節するには少し勇気が必要です。
 30年以上前に、父の退職祝いに貰ったベルトがあります。ワニ皮で作られた物ですが、丈夫にできていて、今でも使っています。止め金でもなく、ボタン式でもない、普通にはない種類ですが、外さなくても調節が簡単にできる優れものです。
 ベルトに関する疑問が昔から一つあります。右利きの人を想定して皆作られているという事です。正面の飾りに上下がある物が多いのですが、必ず右利き用なのです。私は反対に付ける癖ができてしまったので、正面の飾りがいつも逆さまです。ワンタッチのボタンも逆さまの位置です。上下対称の飾りを探しても中々ありません。左利き用のベルトも作って欲しいものです。

木星と土星の大接近とクリスマス

お題「#買って良かった2020
f:id:hiroukamix:20201222200003j:plain 昨日は冬至でした。1年で一番夜が長い日でした。4時半頃には日が沈んでしまいました。
 その冬至に夜空の一大イベントがありました。397年振りの木星土星の超大接近です。
 南西の空に肉眼でも見る事ができました。木星は明るくはっきりと見えました。土星はその右斜め上に小さく光っていました。
 思わず、埃を被っていた天体望遠鏡を10数年振りに出してきました。急いで組み立てて、ベランダに運びました。
 ファインダーで見定めてから、レンズを覗きました。最初はぼーっとぼけていましたが、ピントを合わせると二つの星がはっきりと見えました。一つのレンズの中に二つの惑星が入って見えるというのはとても感動的です。土星の輪もぼんやりでしたが、久し振りに見ました。
 いつまでも見ていたい気分でした。これだけの接近は、私にとっては2度と見る事はできません。しっかりと目に焼き付けておきました。
 2000年前にイエス・キリストが誕生した時も、空に特別な星が現れたと聖書に書かれています。クリスマスツリーの天辺にも星を飾ります。
 冬至を境にして、昼が長くなりますが、昔の人は太陽が復活すると考えたそうです。それを光に象徴されるイエス・キリストの復活と重ねて、クリスマスが始まったようです。元々は冬至のお祭りだったようです。
 今回の天体ショーは400年振りですが、私には2000年振りの演出のようにも感じました。世が乱れた時には、それを正す存在が現れるのが常です。冬至が過ぎて、これから徐々に昼間が長くなるように、この天体ショーを境にして、コロナで多くの人々が苦しむ現在から暗闇が去り、明るい光が差し込んでくれる事を願うばかりです。

秋に活躍する扇風機

お題「#買って良かった2020
f:id:hiroukamix:20201221070207j:plain 冬に扇風機の話をするのも変ですが、今年の夏に扇風機を買いました。今までは交流モーターで、風を最小にしても音がうるさくて、テレビの音声が掻き消されるほどでした。直流モーターは静かだと聞き、今回は直流モーターの扇風機にしました。
 微風だとほとんど風の音が聞こえません。とても気に入りました。首が回る角度も3段階に調節ができ、風の強度も30数段階に調節ができます。
 クーラーと違って、自然な風を感じる事ができるのも気に入っています。夜は付けっ放しですから、音が静かで微風が丁度良いです。
 実は扇風機を買うにはもう一つの目的がありました。干し柿作りです。毎年知人から渋柿を貰いますが、それがいつも10月の初めです。まだ気温が20度以上あり、外に干しても直ぐカビてしまいます。干し柿作りには風が一番だと聞きました。
 去年は部屋の中で、1週間近く24時間扇風機を回し続けて干し柿を作りました。部屋の中だと雨が降っても大丈夫ですし、虫や鳥の被害もありません。何とか成功しましたが、音がうるさい上に安全上の不安がありました。そこで静かで安全な扇風機が欲しかったのです。
 準備万端で秋を向かえましたが、あてにしていた肝腎の知人宅の渋柿が今年は不作で4つしか成らなかったそうです。
 秋の扇風機の出番はありませんでしたが、夏の活躍だけで十分でした。来年こそ柿の豊作を願い、夏だけではなく、秋の活躍も今から期待しているところです。