神様の愛「納豆」藁(わら)の入れ物

今週のお題「納豆」

 子どものころの納豆は、決まって藁に収まっていました。藁を開けて納豆を出すときは、いつもワクワクした気持ちでした。そのころの納豆は贅沢品で、毎日食べられませんでした。玉子かけご飯が多かったように思います。たまに、納豆に玉子を混ぜて刻んだネギも入れてご飯にかけて食べるのが、最高に贅沢で美味しかった記憶があります。
 最近は藁に入った納豆は見たことがありません。まだ売っているのでしょうか。もう一度あの藁を開けるワクワク感を味わってみたいものです。
 多分、初めて納豆を食べた人は、たまたま藁の中で腐ってしまった大豆を食べたのだと思います。
 その納豆を初めて食べた人は、偉いと思います。腐って臭くなった大豆をよく食べたものです。よっぽどお腹が空いていたのか、よっぽど物を大切にする人か、あるいは食を極めた人か、とにかく変わった人だったに違いありません。
 その人のお陰で、今私たちが納豆を食べられることには感謝しなければなりません。