神様の愛「葡萄」


 ベランダに葡萄の鉢が三つあります。すべて、食べた葡萄の種を撒いて育てたものです。
 食べた葡萄は一粒の直径が3センチくらいありましたが、ベランダの葡萄は1センチくらいしかありません。しかも種が大きくて、中身の半分が種です。
 毎年収穫してジュースやジャムにします。今年はジャムを作りました。ヨーグルトに入れたり、パンにぬって食べましたが、何とも幸せな味でした。
 キリスト教では、葡萄酒はイエスの血の象徴であり、聖餐式という儀式で葡萄酒を飲みます。葡萄は特別な果実です。
 学生時代に葡萄園でアルバイトをしたことがあります。デラウェアを種なしにするために、ジベレリンという薬に浸けました。コップに入った薬を、一房一房すべての葡萄につけます。上を向いての作業を一日中おこない、首が痛くなった記憶があります。これを一週間以内に、すべての葡萄に二度おこないました。葡萄を種なしにするには、大変な手間がかかるのだと思いました。
 小学校のときには、勝沼の葡萄園に遠足に行きました。葡萄狩りをしたり、ワイン工場の見学をしました。皮のまま葡萄を搾って、紫色の汁がドッと流れてきた光景を今でもはっきり覚えています。

 私は葡萄が大好きです。今年もシャインマスカット、ピオーネ、巨峰、藤稔などを食べました。子供の頃はデラウェアがほとんどでした。ベリーAという品種もよく食べました。
 最近は品種改良などで、次々と新しくて美味しい葡萄が出てきます。断面がハート型の品種や一粒が卵くらいの大きな品種などさまざまです。
 葡萄を創造してくださった神様に感謝します。今年も、もうしばらく美味しい葡萄を味わいたいと思います。