神様の愛「沢」

今週のお題「わたしの実家」
f:id:hiroukamix:20220111084557j:plain
 実家の目の前に沢が流れています。その水が、いったいどこから流れて来るのか、その源流が知りたくて、子供の時に沢登りをしたことがあります。
 村の近所の子供たちと、冒険隊気取りで、沢を登りました。ただの沢だと軽く見ていましたが、登り始めてすぐに、難関に出くわしました。滝があったのです。しかも一つや二つではありません。次々と滝があるのです。

 落差は1メートルから2メートル、横幅が2メートルから3メートルくらいでした。
 滝を幾つも越えて、沢をどんどん遡って行きました。ところどころ木の枝が両側から垂れ下がり、沢を覆っていました。途中で沢が枝分かれしていました。どちらに行こうか迷いましたが、より山の頂きに近いほうを選びました。

 段々と沢が急斜面になり、水もちょろちょろと少なくなりました。何度か枝分かれしたところを通って、ようやく沢の源流に着きました。突き出た小さな岩の先から、めでたく地上に産声を上げた水滴が一滴づつポトッ、ポトッと落ちていました。
 毎日お世話になっている水の源を初めて発見して、子供ながらにも感慨深い思いに浸ったのを覚えています。

 最初の一滴が段々と集まって沢となり、更に川となり、大海に注ぎます。同じように、イエス・キリストのたった一人の祈りと愛がユダヤ、ローマからヨーロッパに広がり、イギリスを経て、アメリカに渡り、世界中に伝わりました。政治や為政者が変わっても、変わらぬ神様の愛を感じます。そして、一滴の水の尊さを感じます。