神様の愛「裏山」

今週のお題「わたしの実家」
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 実家に帰り、久し振りに裏山に登ってみました。畑や柿の木、松林がありました。ワラビ折りにも良く行きました。山は生活の一部でした。畑仕事の手伝いをしたり、ソリやスキー、山登りなど遊ぶのもほとんど山でした。

 すぐ上の畑は知らない間に竹藪になっていました。猪や鹿が作物を食べてしまうので、野菜を植えてもしょうがないのが一つの理由です。しかし、両親とも年を取り、山の急な坂道を登るのは困難なのが事実です。

 更に上の畑に行きました。畑というよりも原っぱになっていました。畑の隅にあった柿の木はありませんでした。柿の木に代わって、畑の中に大きな木が数本立っていました。栗の木だと思います。桃栗三年と言います。雑木林の中にあった栗の木の実が転がって来て、あっという間に芽が出て、伸びたのだと思います。
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 この畑で、良く草取りをした思い出があります。露草がたくさん生えて、抜いても抜いても、また出てくるので、閉口したのを覚えています。

 ふと松林があった方を見ると、松の木が一本もありません。聞くと、松食い虫が荒らしたので、市から職員が来て、全て切ってしまったと言うことでした。ただの雑木林になっていました。畑も林も荒れているのを見て、心が痛みました。

 子供の頃に、良く松林にワラビを取りに行きました。私が1本探したら、父はすでに10本も摘んでいました。コツを聞くと、去年の枯れたワラビの葉を探すと、必ずそのそばに新芽があるということでした。枯れた葉は大きくて茶色いので目立ちます。それからは私もたくさん探すことができました。

 故郷の畑や林は大きく変わりましたが、遠くの山々と父母の愛は変わらないと思いました。