神様の愛「駅伝」

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 青山学院大学が2年振り、6回目の優勝をしました。青山学院と言えば、ミッションスクールです。3人のアメリカ人宣教師が創った学校が元になっていますので、キリスト教を教育の基本としています。
 
 大学の理念は聖書の一節から引用した「地の塩、世の光」です。これは、山上の垂訓でイエス・キリストが語った有名な言葉です。「塩」は他を生かしたり、清めたりします。「光」は他を導いたり、希望を与えます。「人や社会に役立つ人間になる」ということだと思います。

 勝つチームには勝つ理由があると思います。監督の指導力、選手の実力や練習方法、戦略、靴の選択など様々な理由がありますが、重要な要素がチームの理念だと思います。青山学院のチームはどんな理念を持っているのか興味がありました。

 原監督の話によると、箱根駅伝を通じて社会に有益な人材に育てることが大切、と言っています。私はこの言葉の中に勝利の秘訣を見たように感じました。

「社会に有益な人材」とは、まさにイエスの言葉「地の塩、世の光となれ」と同じ意味だと思います。

 普通は、どうしたら勝てるか、どうやって走りに強い選手をつくるか、という方法論ばかりを考えてしまいます。
 しかし、原監督の言葉は「勝つこと」が中心ではなく、「生きる姿勢」が中心になっています。

 スポーツでどんなに世界一になっても、オリンピックで金メダルを取っても、幸せになるとは限りません。逆に負けても、そこから気づきと悟りで幸せになる人もいます。その人の人生の価値や幸福を決めるのは、最後は生きる姿勢だと思います。
「優勝」したこと以上に、原監督の掲げる「理念」に、私は賛美を送りたいと思います。