神様の愛「椿」

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 朝、目が覚めると小鳥のさえずりが聞こえました。窓の外を見ると、椿の木に数羽の小鳥が止まっているようです。子供の頃、実家の庭の片隅に椿の花が咲いていて、良く小鳥が来ていたのを思い出します。
 椿は花の少ない冬に咲きます。周りに花が少ないので、赤い花はとても目立ちます。冬は虫がいないので、受粉はどうしているのでしょう。
 椿はメジロなどの鳥に花粉を運んでもらう蝶媒花です。花びらが縦長になっています。虫が近づこうとしても、壁のような花びらが立ちはだかって蜜を吸えません。長いくちばしの鳥にしか蜜を吸えない仕組みです。椿は受粉を鳥に絞っているようです。
 椿は花を咲かせる前から、冬には虫がいないことを知っていて、鳥をお客様にしようと決めていたに違いありません。
 そして鳥が赤い実が好きなことも知っていて、赤い花を咲かせたのかもしれません。足がなくて歩けない花たちは、色々と知恵を巡らせて、生きる道を考えています。
 これは偶然にしては良くでき過ぎているような気がします。きっと神様が植物たちに知恵を授けているのかなと思います。ここにも神様の愛を感じます。