テントウムシの先客

f:id:hiroukamix:20200603145737p:plain 電車が遅れて、階段を2段飛びしながら上がり、200メートルほどある通路を走り抜き、乗り継ぎの電車に飛び乗った。マスクをしていると、息が苦しい。間に合ったと安堵して、マスクを外して、誰も座っていない4人掛けのボックス席に座ろうとした。するとテントウムシの先客がいた。
「済みませんが良いですか?」
と尋ねると、羽ばたいて換気の為に開いていた窓から出て行った。窓の外は無機質な線路しかないけど大丈夫だろうかと思ったが、線路と線路の間や線路脇に結構雑草が生えていた。
 そろそろテントウムシの好物のアブラムシが出てくる頃だろうか。毎年この時期になると、家のベランダでもアブラムシとの格闘が始まる。殺虫剤を使わないので、ひたすら手で駆除する。毎日取っても取ってもどこからか出て来る。今年はまだお目見えしていないのが何よりだ。あのテントウムシは、そろそろ覚悟して準備しなさいという合図なのかもしれない。