③千葉寺の大イチョウ

今週のお題「カメラロールから1枚」
f:id:hiroukamix:20200505051623j:plain 千葉市内に千葉寺がある。709年に行基上人が開いたお寺だ。行基上人は奈良東大寺の大仏建立に尽力したことで有名だ。千葉寺の創建当時その境内に植えられたとされるイチョウの大木がある。樹齢が約1300年くらいになる。高さは約30m、幹周りは約8mある。 
 イチョウには雌雄があるが、このイチョウは雄株である。太い根が四方に張り、枝からはまるで鍾乳石のような乳柱と呼ばれるものがたくさん垂れ下がっている。いかにも年代を感じさせる。
f:id:hiroukamix:20200505064113j:plain 私が千葉で営業をしていた時に、毎朝このイチョウの木から元気を貰っていた。木に話しかけると、いつも木から言葉が返って来た。
「今日は気が乗らない。どうしよう。」
と言うと、イチョウの木が
「やる気を出しなさい。私の力を上げるから。」
と応えてくれた。
「今日は自信がない。」
と言うと、
「大丈夫、私が見守っているから勇気を持って行きなさい。」
と背中を押してくれた。
 この木のお陰で、毎日営業の結果を出すことができた。ほとんど365日通った場所だ。
 30年以上経って、再び千葉寺に行く機会があった。感慨深いものがあった。その時に撮った写真が上のものだ。とても懐かしかった。1300年の長い間、風雪に耐えてきた。どっしりと立っている その姿から、久し振りに気のパワーを貰った。