神様の愛「ほうれん草」


 一月に収穫が終わったプランターが四つありました。このままではもったいないと思い、冬のまっただ中に蒔くことのできる種が、何かないだろうかと探しました。
 十年近く前に買って残っていた、ほうれん草の種がありました。ほうれん草は芽が出にくいと聞いていたので、種を一晩水の中に浸けておきました。どうなるかと思いながら、蒔いてみました。なかなかすぐに芽が出ませんでした。古い種だったり、低い気温なので、発芽しないのかなと思いながら、追加して蒔きました。

 一週間以上たってから、Vの字をした二葉が二つ、三つ出てきました。初めは雑草かなと思いました。しかし種を蒔いたところに、規則正しく出てきたので、ほうれん草に間違いないと嬉しくなりました。
 二葉がどんどん長く、大きくなりますが、肝腎の本葉が出てきません。首を長くして待っていたら、ようやく小さな本葉が出てきました。
 追加して蒔いたので、数えてみると、いつの間にか百以上の芽が出ていました。
 毎日寒い日が続きました。水をまいて、すぐに凍ってしまった日も何日かあります。果たして、ちゃんと成長するだろうかと心配しました。
 もう二ヶ月くらいがたちました。何とか少しずつ成長して、ようやく収穫できそうな大きさになりました。寒さの中を耐えて、頑張って成長してくれて嬉しく思いました。
 寒い中を古い種にもかかわらず、発芽してくれたほうれん草と、創造してくださった神様に感謝します。