神様の愛「アメリカ」ワシントン

今週のお題「行きたい国・行った国」

 アメリカの首都、ワシントンD.C.の観光をしました。バスの中で、ガイドさんが次のような話をしました。
 独立戦争の時に、毎日若者が犠牲になっていきます。その中で、初代ワシントン大統領が神に祈りました。
「神様、この戦争をやめなければ、今日も尊い若者の命が失われます。しかし、やめれば自由(平等)の道が閉ざされます。どうしたら良いでしょうか?」
 その時の神の答えは
「世の中には、命より尊いものがある」
 というものだったそうです。
 アメリカという国は、自由と平等を命と引き換えに勝ち取りました。命よりも尊い価値があると思っています。だから世界のどこにおいても、自由や平等を脅かす存在に対して、命を懸けてでも守ろうとしてきました。しかし最近のアメリカは少し違うようです。
 日本人は「命より尊いものはない」という話をよくしますが、そうではない考えがあるようです。

 ガイドさんの案内で、ナショナルモールにあるリンカーン記念堂に行きました。そこではこんな話を聞きました。南北戦争の時に、ある人がリンカーンに言いました。
「大統領、我々の軍が勝つように神に祈りましょう」
 するとリンカーンは答えました。
「それより、もっと大切なことがある。我々が神の側に立つように祈ろう」
 この話を聞いて、次のように思いました。神社へ行って、神に「ああして下さい。こうして下さい」と自分の願いばかり求めるのではなく、「自分自身が神の願いや立場に立つ」ことが、もっと重要だと。

 リンカーン記念堂の近くに朝鮮戦争戦没者慰霊碑がありました。自由を守るために戦ったアメリカの若者たちの銅像がたくさん並んでいました。決してその犠牲は無駄ではなかったと思います。

 国会議事堂とワシントンモニュメントの見学をしたあと、スミソニアン博物館に行きました。


アポロ11号のモジュール、月の石、世界初の飛行機ライト兄弟のフライヤー号、世界初の大西洋単独無着陸飛行を成し遂げた飛行機スピリットオブセントルイスなどを見学しました。人類の飽くなき挑戦と開拓精神に触れ、心が躍りました。

 宇宙から眺めた地球の写真がありました。そこには国境はありませんでした。地球上から、国境も争いも消える日が早く来て欲しいと切望します。