神様の愛「ウルグアイ」

今週のお題「行きたい国・行った国」

 二十年ほど前に、ウルグアイに行きました。丸一日近くかかりました。ウルグアイは日本からはちょうど地球の反対側であり、南半球にあります。南半球でしか見ることができない南十字星を見ることができ感動しました。
 空港から移動する途中の景色は牧草地が多く、牛があちこちに放し飼いになっていました。毎日牛肉が食べ放題でした。
 スペインが長い間統治していたので、街並はヨーロッパのような雰囲気を感じました。見るものがみな珍しい物ばかりでした。牛の国だけあって、革製品がたくさん売られていました。
 ウルグアイの首都モンテビデオという名前は、世界一周中のマゼランが、小高い丘が見えた時に「我、山を見たり。」と言ったのが由来だと聞きました。 
 何度かラ・プラタ川に釣りに行きました。川と言っても、川幅が百キロ以上もあり、向こう岸が見えません。雨が降ったあとの泥水のような茶色をしていました。
 私たちが宿泊したホテルの目の前に独立広場がありました。その中央に独立戦争の英雄アルティガス将軍の騎馬像が凛々しく立っていました。将軍はスペインと戦った英雄であり、ウルグアイ独立の父と呼ばれています。
 広場の地下は霊廟になっていて、間接照明の薄暗い空間が幻想的に広がっていました。アルティガス将軍の骨壺が安置されていて、近衛兵が立って番をしていました。
 プンタ・デル・エステという南米有数のリゾート地にも行きました。大西洋に面していて、松やユーカリの木に囲まれた砂浜がとても綺麗でした。
 モンテビデオ湾のはずれにある小高い丘に登りました。頂上には昔の要塞跡や博物館がありました。大西洋やラ・プラタ川、市街を一望できて、とても見晴らしが良いところでした。
 モンテビデオの街を車に乗って眺めていると、荷物を引いている馬車を時々見かけました。ゆっくりとした時間の流れを感じました。この国の人たちはとてものんびりとして、おおらかな感じがしました。