神様の愛「車窓」


 毎日バスで通勤しています。車窓から四季折々の景色や街の様子が見えます。
 乗ってすぐに橋を通ります。下を流れている新河岸川は、江戸時代初期から明治にかけて、重要な交通路でした。江戸と川越を頻繁に船が行き来していました。江戸の文化が川越にたくさん入りこんできて、小江戸と言われるようになりました。
 この橋の上から見える夕日はとても綺麗です。バスの車窓からは、唯一富士山が見える場所です。毎日必ず富士山がある方を見ます。見えると嬉しい気分になります。
 しばらく街の中を通ります。朝が早いので、店のシャッターはほとんど閉まっています。開店準備をしているスーパーもあります。朝食を提供するコーヒー店やファミレス、またコンビニは開いています。
 通りに面した家の庭の木々や草花、玄関先の鉢植えなどを眺めるのが好きです。大きな鉢がたくさん置いてあり、珍しい植物が植えてある家があります。よく手の行き届いた素敵な鉢で感心します。
 鉢に立てた棒に沿ってキュウリを栽培している家がありました。今度真似してみようなどと思いました。
 ミカンや柿がたくさん成っている庭を見ると羨ましくなります。
 畑の野菜を見るのも楽しみです。今の旬な野菜がよく分かります。ベランダ菜園の参考になります。
 帰りのバスの車窓からはよく月が見えます。去年の月食のときもバスの車窓からずっと月を追いかけていました。クリスマスのイルミネーションも綺麗でした。
 朝の車窓からは元気と希望を与えられます。夕方の車窓からは安堵感と幸せな気分を与えられます。
 毎日車窓から楽しい景色を見せてくれる神様に感謝します。