神様の愛「電気」


 だんだんと日が短くなりました。夕方、自転車でライトを点けて乗ることも多くなりました。道の正面からとても明るい一つの光が近づいてくるので、バイクかなと思いました。すると同じ自転車でした。ライトの光を見ながら、ふと思いました。
 発電は、太陽光や風力、水力だけでなく、自転車でもできるんだと。自分も電気を作っていたんだと、初めて気づきました。
 私たちの生活に電気を欠かすことはできません。スイッチ一つで灯りがついたり、暖かくなったり、涼しくなったり、料理ができたり、電車が動いたりします。最近は車も電気で走ります。
 父が発電所に勤務していたので、子供の頃にあちこちの発電所を見学した記憶があります。

 実家がある大月に、駒橋水力発電所があります。今から115年前に、東京に初めて大容量の長距離送電をおこないました。モーターはドイツのジーメンス製、水車はスイスのエッシャウイス製だったと記憶しています。
 水が落ちる力で水車を回して、電気を作る仕組みを知りました。父の仕事が誇らしく感じました。
 東日本大震災のときに、輪番停電があり、ローソクで夜を過ごしました。そのときほど電気の有り難みを感じたことはありません。
 スイッチ一つで当たり前のように電気が使えるので、ふだん電気に感謝することはありません。
 電気の恵みを与えてくださった神様に感謝します。