人間たちがウクライナ問題やコロナで悪戦苦闘している中で、どこ吹く風と花たちは優雅にいつも通りに咲いています。桜が満開になりました。やはり春は桜です。
先日桜の木に止まって、小鳥が花の蜜を吸っているのを見ました。花が下を向いているので、枝に止まっても上から蜜を吸えません。そこで、頭をぐっと捻って苦しそうに下に向けて、くちばしを上に向けて吸っていました。とても不自然な姿勢でした。
すると、別の枝で下を向いて蜜を吸っている小鳥を見つけました。どうやって吸っているのか不思議でした。下を向いて咲いている花の蜜を、上から吸えるはずがありません。
小鳥がいる枝の下に、何故かたくさんの桜の花が落ちていました。拾って見ると、全部萼に穴が空いていました。くちばしで穴を空けて蜜を吸っていたのです。多分首が回らないので、先ほどの小鳥のように器用な技ができないのだと思います。
リンゴやナシの花は桜に似ていますが、上を向いて咲きます。何故桜の花は下を向いて咲くのでしょう。桜は鳥に蜜を吸ってもらうよりも、人間に見上げてもらって、その美しさを見て欲しいからだと思います。
リンゴやナシは花を見てもらうのではなく、美味しい実を付けて食べて欲しいのです。だから鳥や虫によって受粉し易いように上を向いているのだと思います。
木の種類一つ一つに、神様の配慮と愛を感じます。