神様の愛「菊」


 先日妻と久し振りに川越の街に行きました。朝から快晴で、絶好のサイクリング日和でした。国道沿いの快適な自転車道を通って行きました。途中左に雪をかぶった富士山が良く見えました。

 ゆっくりと景色を楽しみながら、30分ほどで街に着きました。まず喜多院に行き、お参りをしました。七五三の着物姿の子供たちがあちこちに見えました。
 境内のもみじはまだ青く、紅葉には少し早い時期でした。喜多院の境内では菊祭りが行われていました。丹精込めて育てた菊が、ずらりと並んでいました。

 たった一本の茎から、何百という花が花火のように咲いている千輪咲き、松やさつきのような盆栽作り、崖から垂れ下がっているように見える懸崖作り、一本の茎から三つに分かれているだるま作りなど、見事な菊が所狭しと咲いていました。

 私は盆栽作りが一番好きです。苔の上に、何十年も育てた松のような年月と風格を感じるからです。これをわずか一年で作るのは凄いと思いました。妻も一つ一つをじっくり眺めながら、しきりに感心していました。

 菊を堪能した後は、蔵の街通りに行き、自転車を置いて、ウインドウショッピングを楽しみました。コロナの前に比べると、若干少ないくらいの人出かなと思います。時の鐘の所まで歩いて行き、道の反対側を歩いて戻りました。
 再び喜多院に戻り、昼食をしました。妻も私も小豆が好きなので、最後に境内で売っていた今川焼きを買って食べて帰りました。のどかな秋の一日でした。