牛の系図

今週のお題「肉」
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 兄が三重県に住んでいるので、実家に帰ると、松阪牛のお土産を頂くことがあります。
 ある年に頂いた松阪牛には、牛の系図が入っていて驚きました。親牛と祖父母の牛が系図に載っていて、それぞれの名前まで書いてありました。由緒ある松阪牛だと証明するものだと思います。
 期待に外れることなく、舌触りが柔らかく、噛むと口の中で溶けるような美味でした。頂き物でないと中々口にできません。
 馬にはサラブレッドというのがありますが、牛にも血統書があるとは知りませんでした。
 ところで以前、自分の家系図を調べたことがあります。4代前に一度血統が絶えていました。家系を残そうと、他の家の長男が養子として入って来ました。そのお陰で家系は存続することができました。何故長男が養子に来たのか、そのいきさつは分かりません。
 また養子の実家の苗字が本家の屋号と同じことに気が付きました。それは偶然ではなく、養子に来てくれたお陰で家系が繋がった恩を忘れない為だと思います。
 養子の実家というのは、得てして忘れ去られ易いものです。そもそも養子という存在は下に見られることが多くあります。先祖が家系を絶やさずに残そうとした足跡、そして養子に敬意を表し大事にしたことを知って誇りに思いました。家系図を通して、自分も家系や血統というものを大切にしていきたいと思いました。