脳はイメージと実際を区別できない

今週のお題「〇〇からの卒業」
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 先日近くの音大で卒業コンサートがあるとポスターが貼ってあったので、楽しみにしていました。いよいよ明日だと思い、前日確認の為に、ポスターを見ると、
「緊急事態宣言延期につき、一般の方はご遠慮下さい」
という小さな貼り紙が隅にありました。以前見た時は気がつかず、前日になってがっかりしました。
 やむを得ず、家で久し振りにクラシックのCDを出して聞く事にしました。少しボリュームを大きめにして目をつぶり、コンサートホールをイメージしながら聞きました。
 ふと前回コンサートに行った時に、退屈で居眠りした事を思い出しました。生の音楽を立派なホールに聞きに行っても居眠りしたら意味がありません。CDを聞いて感動した方が良いと思いました。
 ところで人間の脳はイメージと実際見たり、聞いたり、感じたりした事の区別が付かないと、いう話を聞いた事があります。例えば、レモンや梅干しをイメージすると唾液が出ます。悪夢を見て汗をかいたり、心臓がドキドキする事があります。
 どんなに綺麗な花を見ても、何も感じなければ、記憶に残らないかもしれません。以前はっきり記憶にあるのに、実際見たのか本で読んだだけなのか、話を聞いただけなのか、思い出せない事がありました。人間の脳はそのような面で曖昧なところがあります。
 負け惜しみではなく、その日はCDだけではなくYouTubeからも、様々な音楽を満足するまで楽しむ事ができました。