1週間のご褒美の時間

今週のお題「自分にご褒美」
f:id:hiroukamix:20201209055006p:plain 毎週決まったテレビ番組はあまり見ませんが、1週間の区切りに、ご褒美として日曜日の夜の大河ドラマを楽しみにしています。
麒麟がくる」は毎回見ています。コロナで中断した期間は楽しみが奪われた気分でした。
 ドラマの主人公は明智光秀ですが、妻の煕子(ひろこ)についてはほとんど触れられていません。しかし、煕子なくしては光秀もなかったと思います(現代の尺度で見ると偏見になるかもしれませんが)。
 光秀と煕子は幼い時に結婚の約束をしていましたが、煕子が天然痘になり顔に痘痕が残ってしまいました。煕子の父は光秀に申し訳なく思い、妹を嫁がせようとしました。すると光秀は、自分が心に決めたのは煕子殿であり、顔は問題ではない、とそのまま結婚しました。光秀も偉いが、煕子は外見以上に心の美しさがあったに違いありません。
 当時は側室を持つのが当たり前でしたが、煕子が生きている間は持たなかったといいます。苦労の多い光秀にとって、煕子は心の支えであったようです。
 光秀は浪人時代もあり、長い間貧乏暮らしが続きました。しかし煕子は愚痴も言わずに、夫を支え続けました。仲間同士で持ち回りの飲み会がありましたが、ある日光秀の家に回ってきました。光秀は武士の面子もあり途方に暮れましたが、煕子は心配いりません、ときっぱり言いました。当日、他の家に劣らぬ酒と肴が出てきて光秀は安堵しました。
 終わった後、光秀が煕子に、どうやって準備したかを聞くと、頭に巻いてある布を取りました。女の命である髪を売ったのでした。自分の体裁を考えないこのような行為は、中々できるものではありません。
 1549年にフランシスコ・ザビエルが日本に宣教に来てから、日本は世界で有数のキリスト教宣教国となりました。その14年後に煕子はたま(玉・珠)を生みました。後の細川ガラシャです。
 キリスト教を手厚く庇護した信長が本能寺の変で倒れた後、秀吉がバテレン追放令を出しました。その後にガラシャは洗礼を受けています。
 ガラシャは母の美しさと芯の強さ、そして父の聡明さを引き継ぎました。そしてキリスト教の信仰を持ちました。禁止令にもかかわらず、最後まで信仰を貫いたといいます。