おでんの主役

今週のお題「鍋」
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 おでんの具で一番好きなのは何と言っても大根です。大根は沢庵になったり、キムチになったり、大根おろしになったり、色々化けますが、脇役のような雰囲気があります。しかし私にとっては、おでんの中で大根が一番の主役です。味が一番染み込んで美味しく感じます。
 あとは、玉子、ごぼう巻き、さつま揚げ、昆布、豆腐、はんぺん、ちくわ、そしてもち巾着を入れます。必ず一通り全ての種類を食べます。複数食べるのは大根と豆腐くらいです。最後にもち巾着を食べます。
 ところで鍋の話から少し脱線しますが、子供の頃は「おでん」=「こんにゃく」というイメージがありました。三角形のこんにゃくに串を刺して、味噌を塗って食べたのが「おでん」でした。お祭りに行くと、必ずこんにゃくの「おでん」が売られていました。「田楽」の「田」に「お」を付けて、「おでん」と呼んだのだと思います。
 そのこんにゃくの「おでん」を群馬の下仁田で食べました。群馬は全国のこんにゃくの9割を生産しています。その中心が下仁田です。こんにゃくの食べ放題の店に行きました。わずか百円でした。味噌を付けて食べるこんにゃくは最高です。カロリーを気にする必要もありません。沢山食べようと思って入りました。ところが厚さが5センチ近く、長さが10センチ以上もあり、一つ食べただけでギブアップでした。一つ食べるのも容易ではありませんでした。
 鍋の話に戻りますが、鍋のおでんでは、こんにゃくは脇役です。矢張り大根には勝てないような気がします。
 しかし、大根もこんにゃくも主役になったり、脇役になったり、共に千両役者だと思います。