今週のお題「おじいちゃん・おばあちゃん」
稲刈りが終わったばかりの田んぼに、白鷺が一羽歩き回っていました。こぼれた稲を探しているのでしょうか。
白鷺は鶴を小柄にして、更に痩せたような体をしています。くちばしも首も足も長く見えます。この辺りの田んぼで良く見かけます。立っている時はとてもきゃしゃに見えますが、空に飛び立つとたくましく感じます。
地名や姓に鷺と付けられているのを聞きますので、昔から日本では馴染み深い鳥でしょうか。
国宝の姫路城も白鷺城と呼ばれています。とても名誉な鳥だと思います。
白鷺のいる田んぼを後にして、しばらく行くと、別の田んぼに烏と鳩と雀が数羽づつ仲良く落ち穂拾いをしていました。
今の時期が一番狙い時です。暫くすると、トラクターでかき混ぜられて、折角の落ち穂も地面の下にもぐってしまいます。
「落ち穂拾い」と言えば、ミレーの絵が有名です。旧約聖書のルツ記をモチーフにした絵ですが、貧しい人々の為に、敢えて稲を全部刈り取らずに残して上げる優しい気遣いが背景にあります。
日本の田んぼにも、鳥たちの為に稲を残して上げる優しい気遣いがあるのかもしれません。