鷲宮神社七不思議③鷲宮の名前の謎

お題「#おうち時間
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 鷲宮という名前が付いているのは、鷲宮神社の神様が鷲に乗ってやって来たからだろうか?そうではないようだ。昔、土師(はじ)氏という一族がいた。土師氏は大国主命に心服して従った天穂日命(あめのほひのみこと)の末裔で、名前の通り、土を使って土器を作っていた。埴輪を発明した一族でもある。第11代垂仁天皇から「土師職(はじつかさ)」を与えられたという。
「土師の宮(はじのみや)」が訛って「わしのみや」となり、「鷲宮」の字が当てられた、と言われている。
 鷲宮神社の祭神は天穂日命(あめのほひのみこと)と息子の武夷鳥命(たけひなとりのみこと)だ。武夷鳥命の名前には「鳥」という字がある。それで「鷲」になってしまったのかもしれない。鷲宮神社は大酉(とり)様の本社とも言われている。
f:id:hiroukamix:20200520050949j:plain ところで、鷲はアメリカの国鳥でもある。キリスト教では、鷲はイエスの弟子のヨハネ本人やヨハネ福音書を意味する。ヨハネ福音書は「初めに言葉があった。」という有名な書き出しから始まる。その意味で、鷲は真理の言葉を象徴している。
 日本にも、言霊(ことだま)という思想がある。大国主命の息子に言霊を司る神がいる。大国主命は「幸魂」と「言霊」の力で国造りをしたのだと思う。