自然の幸の恵み

お題「#おうち時間
f:id:hiroukamix:20200515052213j:plain 山の近くに住んでいる頃は、ワラビやフキ、ウドやタラの芽、イタドリなどの山の幸を良く採りに行ったものだ。今の住まいの近くには残念ながら山がない。しかし散歩していて、幾つか自然の幸を見つけた。
 近所の小川の土手にフキが生えていた。初春にフキノトウを採ったところだ。10本ほど取って、家に帰った。茹でて、水に晒してアクを抜いた後、皮を剥き、5センチくらいに切って、醤油と味醂と酒で味付けをした。中々美味しかった。
 子供の頃はワラビやフキを採っても、自分で食べたことはなかった。苦くて、まずいとしか思わなかった。大人になって、こんなに美味しいものだと分かった。
 フキを採った土手から少し離れたところに、雑草に混ざってニラが生えていた。他の草も同じように緑色で細長いので、一見して分かりづらい。しかし、去年の秋にニラの花が咲いたのを覚えているので、間違いない。ハサミで切ると、切り口から汁が出てきて、ニラ特有の強い匂いがする。
 ニラは味噌とニンニクと唐辛子を入れて、和製キムチにする。ご飯のおかずにすると最高だ。ベランダでもニラは作っているが、外に出るのも気晴らしになる。
 たまには山菜採りの雰囲気を楽しみながら、自然の幸を味わってみるのも良い。