会いたい人①坂本龍馬

今週のお題「会いたい人」 
f:id:hiroukamix:20200510092551j:plain 坂本龍馬に会って尋ねてみたいことがある。坂本龍馬薩長同盟大政奉還の立役者として、あるいは海援隊をつくったことなどで有名だ。
 坂本龍馬が偉大なことを成し遂げた背景に、彼の心の柔軟性、あるいは本物や時流を見極める優れた感性があったと思う。
 初めは攘夷思想を持っていた。家族に宛てた手紙では「戦になったら異国人の首を打ち取って帰国します」と書いている。そして、開国論者の勝海舟を切りに行った。
 しかし、勝海舟の話を聞き、弟子になってしまう。時流は攘夷ではなく、開国が正しいと判断したからだ。切り替えが早い。本質を見抜く力があったからだと思う。
 薩長同盟も単なる軍事同盟ではない。食糧と武器を取り引きの道具として使い、両者が利益を得る、言わば商取り引きの形になっている。何という柔軟な発想だろう。
 長刀、短刀、拳銃、万国法の逸話は作り話と言われるが、それが生まれたのも、そういう龍馬の心の柔軟性や時流を見極める優れた感性があったからだと思う。
 龍馬に対して、色々と厳しい評価をする人もいるが、それでも私は、龍馬は永遠の英雄だと思っている。
 もう少し長く生きて欲しかったが、自分が成すべき使命を果たして、天命を尽くしたのではないか。人生は長さではなく、中身だと思う。その意味では、悔いを残さなかったと信じたい。そのことを会って直接尋ねてみたい。また、自分の命と引き換えに明治維新を迎え、今日の日本がある。今の日本をどう思っているかも聞いてみたい。