ハナミズキと十字架

f:id:hiroukamix:20200422055150j:plain 桜が終わると、バトンを交代するように、毎年ハナミズキの花が咲く。街路樹として植えられて、ピンクと白の花が、桜ほど華やかではないが品良く咲いている。
 大正時代に日本とアメリカの友好の印として、日本からは桜、アメリカからはハナミズキが贈られた。ワシントンでは毎年桜祭りが行われていると聞く。
 しかし、日本でハナミズキの祭りが行われているのは余り聞いたことがない。
 大学の時に、アメリカ人の学生と文通をしたことがある。その時にハナミズキのことが書かれていた。
 ハナミズキには4枚の花びらがある。これは十字架を象徴すると書いてあった。イエスの十字架の木材にハナミズキの木が使われたという。ハナミズキの花びらに釘を刺された傷跡が入っているのだとか。
 アメリカ人がハナミズキの花を愛する背景には、そのような特別な意味があるらしい。日本の桜のようにアメリカでは愛されている。日本人には中々理解できない話かもしれない。しかし、ハナミズキの原産地はアメリカで、昔のイスラエルにはなかったと言われる。故に真偽のほどは分からない。
 今までの街路樹はイチョウケヤキなどが多かったが、大木になり、台風などで倒れると危険だった。最近は、それほど大きくならないハナミズキが植えられるようになった。秋には真っ赤な実を付け、紅葉も鮮やかで、春も秋も目を楽しませてくれる。街路樹には打って付けの木だと思う。

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