コロナ問題解決の鍵

f:id:hiroukamix:20200328060747j:plain 桜が満開になり菜の花とも共演して青空に映える、とても爽やかな季節を迎えた。彼岸も過ぎて、日もだいぶ長くなってきた。寒いのが大の苦手な私にとっては、有り難い季節だ。
 しかし、新型コロナウィルスは世界中で猛威をふるっている。中々収まりそうにない。最近は「鎖国」などという時代遅れの言葉がニュースに飛び出してきた。
 海外渡航のみならず外出の自粛、在宅ワークの勧め、県を越えるなという要請。移動がどんどん制限される。イベントや人が集まることも容易ではない。
 コロナ問題の前から、ずっと気になっていることがあった。多くの国が「壁」を作っている現状だ。世界がどんどんナショナリズム的になってきた。コンクリートの壁だけではなく、心の壁も含めて。
 米中の経済的な壁、イギリスとEUとの壁、日韓の歴史的な壁などがある。南北や東西間の壁、宗教や民族の壁が世界中の至る所にある。国内にも地域間の感情の壁や政治的経済的壁は多い。先日ある政治家と話をして痛感した。市長は市の壁を越えられない。知事は都道府県の壁を越えられない。国家の首長は国を越えられない。あるいは、家庭の中にも夫婦や親子、兄弟の壁があるかもしれない。自分の心の中でも、壁を作って閉ざしているかもしれない。
 その象徴が、コロナによる交流や移動の制限に現れているような気がする。国と国、地域と地域、人と人とが距離を置き、隔離せざるを得ない状況にある。
 今、国を越えて、世界が一丸となって団結して歩もうとしている。見えない共通の敵を前にして、人間どうしが争っている場合ではない。時として、歴史は間違った文化やズレた価値観を正す為に、荒業を使うことがある。
「雨降って地固まる。」とか「災い転じて福となす。」の諺のように、一人一人の気づきと悟りによって、個々の心から壁が消え去り、家庭の中から壁が取り除かれる。更に社会や国、民族や宗教の壁が崩れ、世界中の歪みが正されることによって、世界が平和に向かって大きく前進し、飛躍することを信じている。

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