種の不思議②

f:id:hiroukamix:20200315062043j:plain 種は天才だと思う。また種は素晴らしい芸術作品だ。あの小さな一粒の中に、無限の知恵と美が詰まっている。
 もう10年以上育てているゼラニウムがある。1年の300日位は花が咲いている。いつもは花柄を摘んでいたが、たまには種を付けさせてみよう、と思った。花弁が全て落ちた後、長細い種が熟すのを待った。
 暫くして種を覆っているさやが緑から茶色になった。そして、さやの先が開き、幾つか種が出てきた。種に綺麗な羽が付いていた。スパイラル状に白い羽が広がっている。見ていても飽きない芸術作品に思えた。ヘリコプターのように風に乗って、遠くまで運ばれて行くのだろう。
f:id:hiroukamix:20200315061317j:plain どこかで見覚えのある形だ。レオナルド・ダ・ヴィンチが描いた飛行体のデザインに似ている気がする。天才のダ・ヴィンチが、鋭い画家の目で人体などを描いた絵が沢山残されている。もしかしたら、ダ・ヴィンチは、ゼラニウムの種を観察して、飛行体のデザインをしたのではないかとかと想像した。
f:id:hiroukamix:20200607063835j:plain ダ・ヴィンチの次のような言葉がある。
「理解する為の最良の手段は、自然の無限の作品をたっぷり鑑賞することだ。」
 ダ・ヴィンチは自然界のあらゆる物を、日頃から観察していたに違いない。ゼラニウムの種を見たかどうかは、私の憶測に過ぎないが。

続く

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