種の不思議①

f:id:hiroukamix:20200314055431j:plain 小さな種から芽が出て、葉が吹き出し、花が咲く。そして実がなる。実の中にまた種ができる。当たり前の自然の営みだが、考えると不思議なことだらけだ。
 誰が種の中に花や木の設計図を書き込んだのだろう?あんな小さな種の中に温度や光、水を感じるセンサーがあり、敏感に反応する。とても人間には作れない。
 光合成を通して、生物のエネルギーの基となるデンプンやブドウ糖を作る。未だに、人間は高度な科学技術を使っても作り出すことができないのに、針の穴ほどの種も、いとも簡単に作ってしまう。
 先日手袋を見たら、種が沢山付いていた。いつ、どこで付いたか覚えていない。鍵のように毛糸の中にしっかりと、くっ付いていて中々取れない。ようやく取り除き、ゴミ箱に捨てたが、もしかしたら、どこかに運ばれて芽を出すかもしれない。
 足がない種は、動物に付いて移動したり、風に吹かれて飛んで行ったり、鳥や虫に食べられて、撒いてもらう。
 火山の噴火で作られた新しい島にも、いつの間にか草花や木が生えてくる。仲間を増やしたり、子孫を残すために、巧妙な技を使いこなす。生きる為の知性や技術、美を生み出す創造性も備えている。種は不思議だ。

続く

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