歩いて巡る京都の旅

f:id:hiroukamix:20191229062802j:plain 今年京都に行く機会があった。まず京都府立植物園に行った。ほとんど散ってしまった桜の中にまだ満開の桜があり、大勢の人々がその下に集まって名残惜しそうに写真を撮っていた。
 大きな温室の中は、目を見張る熱帯植物でいっぱいだった。見たこともない珍しい花やフルーツが実った木が生い茂っていた。ジャングルの中に迷い込んだかのような空間だった。
 森の中のような小道があった。小川も流れていた。心癒される場所だった。小道を出てしばらく行くと水車があった。のどかな景色だった。
 植物園から上賀茂神社に行く途中に、古い佇まいの軒並みに沿って清らかな小川が流れていた。全てを洗い清めてくれるような心地良い流れだった。
 折角京都に来たので、翌日新緑の清水寺に行った。仁王門をくぐって、西門を右に見て更に階段を上ると立派な三重塔が迎えてくれた。とても貫禄を感じた。本殿の大きな舞台は改装中だった。舞台から見える新緑の木々がまぶしかった。奥の院を通って進むと小高いところにまた三重塔があった。そこに寄って下に下りると、音羽の滝に出た。修学旅行の学生でいっぱいだったので素通りして進むと、清水の舞台の下に出た。高くそびえている。こんなところから飛び降りるのは勇気がいる。
 清水寺を後にして、土産店を覗きながら松原坂を下って、途中右に折れると八坂の塔があった。お寺の境内ではなく、ぽつんと街中に建っているのが不思議だった。坂道の下の方から見上げる五重塔が何とも絵になった。
 塔の斜め下に洒落た店があり、立ち寄ると、話が弾み、しばらく歓談を楽しんだ。庭から塔の方に抜けられると言われ、花々が綺麗な庭を通って、階段を上がり、塔の前に出た。最高のロケーションにある店だと感心した。
 先ほどの店の前を真っ直ぐ北に向かって歩いて行くと、祇園祭で有名な八坂神社にぶつかった。石の鳥居を通ると鮮やかな朱色の南楼門が迎えてくれた。その向こうには舞殿があった。本殿にお参りして、西楼門をくぐり祇園の通りに出た。道を渡って振り返ると、西楼門の鮮やかさが際立った。
八坂神社から西に向かって歩くと鴨川に出た。鴨川沿いの歩道を散策しながら駅にむかった。ゆったりとした流れを見ていると、この世の喧騒を忘れさせてくれる。子連れのお母さん、老夫婦、ジョギング中の若者、外国人旅行者、色々な人と行き交う。
 川の向こう岸を見ると、外のカフェのテーブルでコーヒーを飲んでいる姿が見える。のんびりとした時間が流れる。川の流れと共に、どこまでも歩いていきたい道だった。

https://www.tripadvisor.jp/Trips/95249269/%E4%BA%AC%E9%83%BD

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