毎日行き帰りとも満員電車に乗る。先日は特にひどかった。乗り換え駅に着くと、いつもの倍くらいの人が並んでいた。他の路線で踏切事故があり、振替乗車の客が回って来ていた。その事故の影響でこちらの電車も遅れ、二回分の客が乗った。普段でもぎゅうぎゅう詰めなのに、いつもの三倍くらいになった。乗れない人も多少いた。
電車の中は押しくら饅頭どころではない。足の置き所もなく、体が斜めになって、重心が自分の足の上にないのに倒れない。カバンはぺちゃんこだ。饅頭やシュークリームが入っていたら中のあんこやクリームが飛び出して、大事な書類が大変なことになっていたかもしれない。
振替乗車の人たちが終点まで乗ったので、最後まで混んでいた。
そんなこんなでも、通勤は私にとって大切な時間だ。もし電車通勤でなければ、このブログを書き始めることもなかったかもしれない。以前はずっと車通勤だったので、文章を書く時間はなかった。代わりにCDやラジオを聞いていた。往復3時間の通勤電車だからこそ、考えたり書いたりすることができる。満員電車や電車の待ち時間がストレスだと言う話をよく聞くが、全くそういうことはない。
家でも中々時間がとれない。私にとっては、通勤電車の中や駅で待つ時間こそが、色々と考えたり、書いたりできる最高のゴールデンタイムだ。満員電車の中でも、私の心はどこか遠くで旅をしている。