最近はマインドフルネスというのが会社や病院で流行っている。私も時々瞑想をする。目をつぶって、五感をフルに使いながらイメージをする。味覚、視覚、聴覚、嗅覚、触覚を使う。嗅覚が一番難しい気がする。
味覚は、レモンや梅干しを想像すると、唾液が出るように、とても敏感だ。あんこの甘い味、キムチの辛い味、味噌汁の塩っぱい味、何となく感じることができる。
海辺で砂の上を裸足で歩いているイメージをしてみる。歩くたびに、ザクッザクッと砂がへこんでいく。足の裏に砂の気持ち良い感覚が伝わってくる。
水平線の向こうから太陽が上ってくるところを想像する。青い海が段々と赤く染まり、きらきらと輝いてくる。目をつぶっていても、明るい光が見えてくる。眩しいくらいだ。
波が満ちたり引いたりする場面をイメージする。ザザッーという波の音が聞こえてくる。波と一緒に砂が運ばれていくのが見える。海鳥が鳴く声も一緒に聞こえてくる。
ここまでは瞑想しながら、順調にイメージを描くことができる。しかし、潮の香りが漂ってくるところを、どんなに想像しても、何故かこれだけは難しい。全然潮の香りが伝わって来ない。嗅覚を感じることができない。
トイレの嫌な匂いも、ニンニクの臭い匂いも想像できない。心地良いはずの金木犀の香りも思い出せない。鰻を焼いている、あの食欲をそそる煙を想像しても、何も感じない。私は嗅覚が鈍いのだろうか?
瞑想しながら嗅覚を感じるのは至難の業だ。まだ訓練が足らないのだろう。
瞑想の中で想像力を働かせる。人間の脳は、実際体験したことと想像したことを区別できないという。だから、梅干しを想像しただけで、唾液が出てきてしまう。人類の多くの創造はこの想像力から生まれてきた。想像と創造は間違いなく繋がっている。
英語の聖書の1ページを見ると、‘’God created man in his own image.‘’と書いてある。imageとcreateがリンクされている。すでに人間が誕生する時から、想像力によって創造されていた。瞑想を通して、嗅覚を初め、更に想像力を磨いていきたい。
「すごいニオイ」#ジェットウォッシャー「ドルツ」