家の近くで楽しめる紅葉、黄葉、金葉

今週のお題「紅葉」
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 わざわざ遠くの山に出掛けなくても、美しい紅葉を楽しむことができる。家のドアを出て階段を下りると、通路をはさんで、もみじの木が横二列に並んでいる。枝が通路で目の高さまで垂れ下がっていて邪魔だな、と思って見ていたが、色づき始めたら、今度は目の前の枝が風流に見えるようになった。不思議なものだ。
 まだほとんどの木が青々としているのに、下りて正面の木だけが真っ赤に紅葉している。また一番反対側の一本の木は、上の方は真っ赤なのに、下の方はまだ青々としている。青いもみじが赤い傘を差しているように見える。日当たりの加減だろうか?
 青々とした新緑も良いが、真っ赤に紅葉したもみじはもっと好きだ。毎朝家を出て、見るのが楽しみだ。とは言っても、歩きながら一瞬しか見ないので、休みにでもゆっくりと見てみようと思っている。
 家のすぐそばを国道254号線が走っている。その両側にドウダンツツジの街路樹がある。丁度今真っ赤に色づいて一番綺麗な盛りだ。これが延々と続いている。自転車でゆっくりと走りながら、紅葉を楽しむことができる。
 近所の家の庭にハナミズキの木が三本向かい合って立っている、と思っていたが、昨日よく見たら一つの根元から三本の幹が出ていた。それが今真っ赤に色づいて映えている。遠くから見ると角度によって、一本にも二本にも三本にも見える。不思議な木だ。その隣に五本のハナミズキの木が向かい合って立っている、と思っていたら、こちらも良く見ると一つの根元から出ていた。三つ子と五つ子だった。春は花で楽しませ、秋は紅葉で楽しませてくれる。
 近くの団地の敷地にイチョウの木が何十本かある。丁度黄色く染め上がり、一足早いが大きな黄色のクリスマスツリーが並んでいるように見える。紅葉も綺麗だが、黄葉もとても鮮やかで良く映える。
 家の周りに沢山の田んぼがある。稲刈りをした後から再び穂が伸びて、また新しい稲穂が垂れ下がっている田が幾つかある。田んぼが黄金色に輝いている。もう一度稲刈りができそうに思うが、そうはしないだろう。実際先日まで稲穂が垂れ下がっていた別の田んぼは大型トラクターが土を耕して、折角実った二度目の稲穂は土の中にかき込まれていた。素人から見ると勿体ない気がするが、来年の肥やしになるのだろう。
 子供の時は、秋の田んぼと言えば、赤とんぼが沢山飛んでいたが、そんな風景も最近は見なくなった(今はもう時季はずれだが)。
 数日前から急に冷え込んで、今季初めてのマフラーと手袋をした。もう秋と言うよりも、冬に入りつつある。しかし、まだ1ヶ月くらいは紅葉が楽しめそうだ。