今日11月14日は埼玉県民の日だ。埼玉県が誕生した日だ。
埼玉県は「翔んで埼玉」という映画にもなったが、自虐的過ぎると思う。もっと誇るべき内容があるのに、一切触れられていなかったのが残念だ。
どの地域にも名所や名物がある。どこそこが良いとか悪いというのではなく、それぞれの特徴を共有し合って、多種多様なものを味わったり楽しむのが良いと思う。互いに競争する必要はない。
埼玉の名前の由来にもなった「さきたま」は幸福をもたらす神の働きを意味する「幸魂」(さきみたま)から名づけられたとする説がある。美しい名前だ。さきたまには立派な古墳が沢山あり、丸墓山古墳は円墳では日本で一番大きな古墳だ。また稲荷山古墳から出土した金錯銘鉄剣は、歴史を左右する大発見であり国宝に指定された。さきたま古墳群を世界遺産に、という悲願の声が上がっている。
秩父という所は不思議な所だ。長瀞は景色の美しさだけではなく、日本列島形成における重要な地質資源を観察できる場所として、日本の地質学発祥の地となった。また秩父氏は江戸氏、渋谷氏、豊島氏、葛西氏、川崎氏、川越氏などの本家として、関東の多くの武士たちに大きな影響を与えた。更に秩父は精製する必要のない自然銅が採掘され、日本で初めての貨幣である「和同開珎」が鋳造された所でもある。当時それを記念して年号も和銅となった。
昔は東京、神奈川、埼玉周辺を合わせて武蔵の国と呼んでいた。大宮の名前の由来になったに氷川神社は、その武蔵の国の一宮として多くの人々から信仰を集めてきた。
このように埼玉には立派なものが沢山ある。今まで「ダ埼玉」と呼ばれてきたが、もっとプライドを持って欲しいものだ。
今日は特別公開の施設があるので、幾つか行こうと思う。予定しているのは市営美術館や市営博物館などだ。また、近くの喜多院の境内で菊まつりが行われているので、足を延ばそうと思う。