川越に住んで十二年目を迎えた。住めば都と言うが、歴史と文化、自然に恵まれた住みやすい街だ。
街なかでの私の移動はもっぱら自転車だ。家の目の前に国道254号線があり、車道とは別に歩道と自転車用の道があるので安全で便利だ。川越の街に出る時や反対に富士見市のららぽーとやさいたま市の秋ヶ瀬公園等に行く時、また休みの日には必ずと言って良いほど利用する。
川越は小江戸と言われ、江戸時代は川を通して船で江戸から沢山の物資や文化が入ってきた。また大火を教訓に蔵造りの街ができた。歩行者天国の日に、蔵造りの街並みを歩くのは気分転換に良い。時の鐘は川越の象徴で、いつ見ても絵になる。商店街には面白そうな店が沢山ある。手彫りや手作りの置物や雑貨、漬け物や饅頭、お菓子など、ちょっと覗いて見るだけでも楽しい。
美術館や博物館、図書館などの文化施設が近くに集まっているのも便利だ。今月14日は県民の日で、公的施設が皆無料になる。
丁度今、喜多院の境内で菊の展示会をしている。毎年この時期に開催していて、毎回見に行く。富士山や滝、崖、花火などを表現した菊の花がとても美しい。一つ一つ心を込めて時間を掛けて丹精尽くして育てた思いが伝わって来る。
もうすぐ中院の紅葉が見頃を迎える。ここも毎年逃さない。喜多院と違って、こじんまりとしているが、歴史を感じる落ち着いた佇まいの風情のあるお寺だ。
伊佐沼は見事な古代蓮、東岸のひまわりやコスモス畑、西岸の公園、そして夏の花火大会が楽しめて、憩いの場所だ。釣り人もよく見かける。
書くときりがないが、最後に付け加えなければならないことは、川越から見える富士山は素晴らしいということだ。ずっと住んでいたい良い街だ。
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