自分の中の個性を探し、磨き、発揮しよう

f:id:hiroukamix:20191219054522j:plainサザエさん」の四コマ漫画に次のようなのがある。

①ますおさんが会社の帰りに、屋台のラーメン屋に寄って、ラーメンを食べていた。
②すると、お抱え運転手の高級車に乗った社長らしき人が、窓を開けて屋台のおじさんに向かって「やぁっ」と言う。
 ますおさんは首をかしげて「誰だろう?」と思う。
③ラーメン屋のおじさんが「あいつ、俺の弟なんだ」と答える。
 ますおさんが「兄弟でも、こんなに違うもんかねー。」と言う。
④すると、屋台のおじさんが「そうなんだ。あいつは本当に味に音痴で困る。」と答えた。
 
 人には、必ず何か一つ取り柄があると思う。中には二つも三つもある人もいる。ない人は、いないと思っている。この地上に生を受けたのは、何か人のお役に立つ為だと思う。人の世話にもなるかもしれないが、お役にも立つはずだ。どちらか一方という人はいないと思っている。
 オリンピックで金メダルを取ったり、ピアノやヴァイオリンで優勝したり、ノーベル賞を受賞することも確かに素晴らしい。しかし誰でもできる訳ではない。
 掃除に関しては誰にも負けない、という人もいる。沢庵を漬けるのが得意だ、という人もいる。草取りの名人もいるかもしれない。たとえ、それが目立たない地味なものだとしても、誰かのお役にっているなら、価値あるものだと思う。
 大切なのは、第一に、自分がそれをしていると嬉しく楽しいことだ。寝食を忘れるほどに夢中になれるものを探そう。第二に、それが誰かのお役に立ち、喜んでくれる人がいるということ。自分だけ喜ぶのは自己満足だ。第三に、反社会的でないことだ。誰かが喜ぶからと言って、泥棒を喜ばしても意味がない。
 そのように生きる人が自己実現をした人だ。その人の仕事は天職だ。これは決して理想論ではない。