電車通勤で運動不足解消

今週のお題「運動不足」
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 私は毎日電車で一時間半ほどかかって通勤している。革靴ではなく、運動靴を履いている。何故かというと、毎日が運動会だからだ。
 途中で、電車を二回乗り換える。二つの路線は一時間に三本しかない時間帯が多い。しかも乗り換え時間が二、三分なのだ。一本遅れると二十分以上待つこともある。それで、よく走るのだ。
 プラットホームからプラットホームへ二百メートルダッシュ、三百メートルダッシュはほぼ毎日だ。
 階段の二段飛びも毎日する。大宮駅の地下一階から地上二階まで結構きつい。三、四人で競争のように駆け上がることも多い。いつも私は抜かれてビリになってしまう。
 人を掻き分けて走る障害物競争も大変だ。大勢の人混みの中を、いかに人にぶつからずに上手く避けて走るかは少し慣れが必要だ。これも競争相手が必ずいる。器用に人混みを掻き分けて行く若者を見ると感心する。
 必死に走っても、無慈悲に目の前で、電車のドアが閉まり、出発してしまうことも何度かあった。そういう時は、どっと疲れが出る。
 川越線は行きも帰りもぎゅうぎゅう詰めの時がほとんどだ。朝は、降りてからダッシュをする為に、ドア近くを陣取る。ドアの隣の席の仕切りを背もたれにして立つのが一番だ。ドアが開いた瞬間猛ダッシュができる。しかし、たまに奥に押されてしまう。そうすると、先に出た人たちの人混みで、ダッシュも二段飛びもできなくなる。その時は諦めるしかない。
 宇都宮線東武線は行きは下り、帰りは上りで、ほとんどの通勤者と逆方向なので、毎日座れる。
 しかしそれが裏目に出ることもある。疲れている時に居眠りをして、乗り過ごしてしまうのだ。思い出すだけでも五、六回ある。
 席はベンチ式よりもボックス型が好きだ。ベンチ式しかない電車で四年ほど通ったが、左右の揺れで腰を痛めてしまった。
 宇都宮線はボックス型の四人掛けの席がある。空いている時は必ず進行方向に向かって窓側に座る。これが一番楽だ。
 窓の外の景色を見ながら旅行気分も味わえる。田園風景、川や山など四季の移り変わりも分かり飽きない。晴れていると富士山や筑波山浅間山赤城山などが見える。
 電車の中で観察していると面白いことがある。座席の片側は全員スマホを見ているのに、反対側は誰も見ていなかったりする。
 ある時は座席の片側は全員マスクをしているが、反対側は一人もしていない。
 またある時は片側の人たちが申し合わせたように同じ駅で一斉に降りるのに、反対側は誰も降りない。
 不思議なのは、私の隣で大きないびきをかいて、私の肩に寄り掛かり、重たいのでちょっと突いても起きない人が、降りる駅に止まった瞬間、パッと起きて立ち上がり、ちゃんと出て行くことだ。一種の特技かなと尊敬してしまう。
 電車通勤は楽しいだけではなく、運動不足の解消にうってつけだ。