不思議な母娘にあった。二人と別々に話をしていたら、話が合わないのだ。
お母さんは娘が夫に可愛がられると娘に嫉妬をすると言う。娘が憎いとも言った。
娘にお母さんが好きかと聞くと、好きだと答える。何故かと聞くと、風邪などの時に一生懸命看病してくれるからだと言う。
憎い娘を一生懸命看病する母親、自分を嫉妬する母親が好きだと言う娘。どうなっているのだろうと思った。
二人の話を聞きながら、分かったことがある。お母さんは、娘が自分よりも幸せになると嫉妬するが、娘が病気をしたり、何かに失敗して自分よりも幸せでない状態になると、突然優しく愛情深い(？)お母さんに変身するのだ。
ようするに、娘と自分を比較して、時には劣等感、時には優越感を持つ。
二人と話をしていると複雑な気持ちになる。
お母さんは自分の情が満たされていないので、娘に対して優越感を感じている時は「良い母親」を演じることによって、自分の情を満たしている。
娘は親離れできていないので、母親に叱られても、自分のことを思って叱っている、と信じている。病気の看病もしてくれる「良い母親」なのだ。
お互いに依存しながら、今は何とか暮らしている。これから先のことを心配するのは私だけだろうか？しかし、何もして上げられない無力さを感じた。
