人生

万年ビリからトップに

今週のお題「〇〇の成長」 私には絶対にしたくない仕事があった。販売などの商売だ。人と話をしたり、接することが苦手だったからだ。そんな私が寄りによって訪問販売の仕事をしたことがある。本当は逃げ出したかったのだが、成り行き上やむを得ず、すること…

父の訓示で車酔いを克服

今週のお題「〇〇の成長」 私は子供の頃に車に乗ると必ず酔った。たった二、三十分乗るだけで酔ってしまうのだ。 ひどい時は、車に乗って動き出す前に吐いた。車に乗っただけで酔うイメージを連想してしまうのだ。 だから、バスで行く遠足が大嫌いだった。周…

子供の情操教育にお勧めのマンガ「ポリアンナ物語」

今週のお題「好きな漫画」 子供が小さい時に「ポリアンナ物語」というテレビマンガをやっていた。子供と一緒に見ていたが、こちらまで引き込まれてしまった。少女が主人公ではあったが、男の子でも大人でも楽しく見られるマンガだ。 ポリアンナの父は牧師で…

ピーナッツとスヌーピー

今週のお題「好きな漫画」 もう何十年か前の話だが、当時発刊されていたピーナッツの漫画を全巻読破したことがある。最初の動機は英語の勉強の為だった。しかし、段々と読んでいる内に、スヌーピーやチャーリーブラウン、他の登場人物のセリフを通して、人生…

心の中のカーナビ

人間の心の中にはカーナビがある。不安になったり、悩んだり、迷ったりした時に、自然にカーナビのスイッチがオンになる。そして、心を平安なところに案内してくれる。しかも音声付きで。車のカーナビがいきなり目的地には案内しないのと同じように、心のカ…

水災害を減らす為に思うこと

水災害が再び起こってしまった。残念でならない。台風や大雨で起きる災害のニュースを聞くたびに心が痛む。犠牲者の方には、心からお悔やみ申し上げます。被災者の方にお見舞い申し上げます。 これから書く内容は決して誰かを責めたり裁く為のものではないこ…

自分の中の個性を探し、磨き、発揮しよう

「サザエさん」の四コマ漫画に次のようなのがある。①ますおさんが会社の帰りに、屋台のラーメン屋に寄って、ラーメンを食べていた。 ②すると、お抱え運転手の高級車に乗った社長らしき人が、窓を開けて屋台のおじさんに向かって「やぁっ」と言う。 ますおさ…

胎教の成功と失敗の分岐点

胎教に関する興味深い話を聞いたことがある。お母さんのへその緒を通して、赤ちゃんには酸素や血液、栄養などが送られる。 更に重要なことは、お母さんの感情が伝わるということだ。お母さんが悲しみや怒りの思いを持つと、へその緒を通して赤ちゃんにもその…

娘に嫉妬する母と母に依存する娘

不思議な母娘にあった。二人と別々に話をしていたら、話が合わないのだ。 お母さんは娘が夫に可愛がられると娘に嫉妬をすると言う。娘が憎いとも言った。 娘にお母さんが好きかと聞くと、好きだと答える。何故かと聞くと、風邪などの時に一生懸命看病してく…

最後の言葉と悔いのない人生

ラジオのスイッチを押したら、アウシュビッツに入っていた老女の話が流れてきた。 子供の時に、弟と二人で捕まり、列車でアウシュビッツに連れて行かれたという。弟の足を見たら、靴を履いていなかった。弟に言った。 「あなたって、何て馬鹿なの。靴はどう…

晴耕雨読プラス釣り

今週のお題「理想の老後」 私にとっての理想的な晩年は晴耕雨読の暮らしをすることだ。せわしい都会ではなく、田舎で土に触れながら、野菜づくりをする。大地や野菜から生命力を頂く。 雨が降ったら、本を読んだり、ピアノを弾く。絵を描くのも良い。心の赴…

スキンシップは認知症の最高の薬

今週のお題「夏を振り返る」 この夏とても印象に残った話をします。最近、認知症の治療として、タッチケアーという方法があるとテレビで見た。とても理に叶ったものだと思う。 医学学会の報告に、子供の時にスキンシップが足らないと、認知症になり易い、と…

地獄の行軍(2/2)

しかし、行軍はこれで終わらなかった。その後も二十数キロから七十キロほどの行軍を二十回以上した。 今では行軍は特に苦痛ではない。むしろ楽しい。一番の恵みは予期せぬ体験である。 ある時、行軍中に夕日が沈むのを見た。思わず叫んだ。 「あっ、夕日が沈…

地獄の行軍(1/2)

何度か行軍をしたことがある。最初は高校の時だった。同じ学年の全生徒が、高校を出発して田舎道を通り、どこか目的地は忘れたが、三十キロを行軍した。歩いても走ってもどちらでも良かった。 私は十キロ以上走ったことがなかったので、最初は歩くつもりだっ…

令和に込められた大切な意味

今週のお題「夏を振り返る」 思えば、今年の夏は令和を迎えて初めての夏だ。令和という年号に、私は特別な意味を感ずる。 「令」という漢字は、「高貴な人が神意に耳を傾ける」という意味がある。そこから「令嬢」とか「令夫人」という言葉が生まれた。また…

一番不幸な人(2/2)

その後、数年立ってからこの地方に縁あって、仕事で行った。その地方で唯一私が知っている人がNさんだったので、気になって訪問した。 久し振りで少し道に迷ったが、家を探すことができた。インターフォンを押して、玄関の外で待っていると、Nさんが出て来た…

一番不幸な人(1/2)

新人研修で訪問販売をしていた時だった。カバンに商品を一杯詰めて、任地に向かった。何を販売したかは覚えていないが、いやにカバンが重たかったような気がする。 その日は山の奥で車を降りて、田舎の一本道を歩いて下って来た。道の途中、途中に点々と村が…

門の貼り紙(2/2)

門に貼ってある言葉を何度も繰り返して暗唱した。そして、どうしたら、感謝の心になるのかを考えてみた。 何にもないのに、感謝するのは難しいと思った。話も聞いてくれない。誰も買ってくれない。実績は何もない。どうして良いかも分からない。これでどうや…

門の貼り紙(1/2)

暗闇の中で、たった一つの言葉に出会って、希望の光が見えることがある。私は暗闇の中で、二つの言葉と出会った。 新人研修で、訪問販売をしながら田舎を回っていた時のことだった。一生懸命に一軒一軒訪ねたが、朝から昼頃まで、実績が全くなかった。色々工…

水 十訓

今週のお題「わたしの自由研究」 台風や大雨で起きる災害のニュースを聞くたびに心が痛む。 水に関する災害を少しでもなくすために、思うところがある。 マザー・テレサの有名な言葉に 「愛の反対は無関心だ。」というのがある。私たちは、水に対してどれだ…

万年ビリ(2/2)

一ヶ月寝ている間に色んなことを考えた。 「何故あんな馬鹿なことを考えたのだろうか?」 「何故本当に事故が起こったのだろうか?」 「また何かを願ったら、それが叶うのだろうか?」 あれやこれや考える中で、一つの結論に至った。 「強く心の中で願ったこ…

万年ビリ(1/2)

私には絶対にしたくない仕事が三つあった。 一つ目は医者だ。気が小さいので、血を見たくなかったからだ。 最近のテレビドラマは流血シーンが多いと思う。しかも生々過ぎる。真っ赤な血がドバっと出る。つい目を背けてしまう。身体を切ったのに、口から血が…

劇的な再会 2

同じ千葉の営業時代に会った忘れられない人がいる。 ある目標に向かって、一ヶ月間の取り組みをしていた。十日立ち、二十日が過ぎも目標ができなかった。少し焦っていたが、望みを最後の十日間に懸け、必死に歩んだ。そして遂に最終日を迎えた。 最終日にも…

劇的な再会

人と人との出会いは、時としてとても不思議である。偶然にしてはでき過ぎている出会いがあった。 千葉で営業をしていたことがある。二年半ほどだったが、その時私には五百人くらいの顧客がいた。しかし、残念ながら、多忙や筆不精を言い訳に、ほとんどの顧客…

猫になりたい

私は子供の時に真剣に猫になりたいと思った。猫に心底あこがれていた。などと言うと変人と思われるかもしれない。 子供の頃に家で色々な動物を飼っていた。スピッツでシロという名前の犬がいた。文字通り真っ白でふさふさした毛のオスの子犬だった。最初は家…

チコちゃんに叱られる

小学生の頃は人間関係がとても嫌いだった。嫌いと言うよりも恐怖だった。前回書いた通り、対人恐怖症でどもりだったからだ。人間関係は煩わしい以外の何ものでもなかった。誰かと一緒にいても何を話して良いか分からないし、どう振る舞ったら良いか分からな…

捨てる神と拾う神

人間誰しも劣等感があると思う。私は対人恐怖症やどもりで長い間悩んできた。今それが克服できたことが奇跡のようだ。 私は子供の時からいつも何かに怯えていた。心の中は不安と恐怖でいっぱいだった。その重みに耐え切れず、潰されてしまうのではないかと思…