2020-03-01から1ヶ月間の記事一覧

新人研修の思い出③門の貼り紙

暗闇の中で、たった一つの言葉に出会って、希望の光が見えることがある。私は暗闇の中で、二つの言葉と出会った。 新人研修で、訪問販売をしながら田舎を回っていた時のことだった。一生懸命に一軒一軒訪ねたが、朝から昼頃まで、実績が全くなかった。色々工…

新人研修の思い出②万年ビリ

一ヶ月寝ている間に色んなことを考えた。 「何故あんな馬鹿なことを考えたのだろうか?」 「何故本当に事故が起こったのだろうか?」 「また何かを願ったら、それが叶うのだろうか?」 あれやこれや考える中で、一つの結論に至った。 「強く心の中で願ったこ…

新人研修の思い出①万年ビリ

「仕事の思い出」のお題が出たので再度載せます。 私には絶対にしたくない仕事が三つあった。 一つ目は医者だ。気が小さいので、血を見たくなかったからだ。 最近のテレビドラマは流血シーンが多いと思う。しかも生々過ぎる。真っ赤な血がドバっと出る。つい…

コロナ問題解決の鍵

桜が満開になり菜の花とも共演して青空に映える、とても爽やかな季節を迎えた。彼岸も過ぎて、日もだいぶ長くなってきた。寒いのが大の苦手な私にとっては、有り難い季節だ。 しかし、新型コロナウィルスは世界中で猛威をふるっている。中々収まりそうにない…

金メダルの笑顔③

いつものように淡い期待を持って、恐る恐るポストの中を覗いた。「あっ」と思わず叫んだ。何と生まれて初めて見る国際便が入っていた。白い封筒に"Air Mail"の文字があり、宛名も名前も全て英語だった。とうとう返事が帰って来たのだ。天にも昇る気持ちにな…

金メダルの笑顔②

そして、運命の瞬間はジャンプの時にやってきた。何回転かして着地する、その時だった。思わず、「あーっ」と大きな溜め息をついた。 着地に失敗して、すってんころりんと大きく尻餅をついてしまったのだ。しかし、本当に驚いたのは次の瞬間だった。転んだ直…

金メダルの笑顔①

中学生の時に札幌冬季オリンピックがあった。日本、そしてアジアで初めての冬季オリンピックだった。 日本のジャンプ選手たちも活躍して、金銀銅を独占して日本中が湧いた。その後、日の丸飛行隊と呼ばれるようになった。 フィギュアスケート女子の金メダル…

英語④締切ぎりぎりに提出した卒論

私は大学で電気工学を学んだ。卒業論文提出の最終日のことだった。締め切り時間まで、あと一時間しかなかったが、まだタイプライターと格闘中だった。主任教授が待ち切れずに、私のいる部屋まで様子を見に来た。 「あと一時間も残っていないが、まだできない…

英語③楽しかったネイティブとの交流

学生時代に大学と駅の丁度真ん中当たりに、アメリカ人の宣教師がいるオープンハウスがあった。無料で英会話を教えてくれる、というポスターを見て、大学の帰りに良く立ち寄った。ビリヤードも置いてあり、ちょっとした憩いの場だった。 私が行っている間に、…

英語②久し振りの英語で緊張

数年前、息子がアメリカに留学している時に、ホームステイ先の主人が仕事で日本に来ることになった。せっかくなので、私に会いたいと言ってきた。大変なことになった、と思った。 学生時代はESSという英会話のサークルに入っていて、何とか喋れたが、四十年…

英語①ESSの思い出

大学の時にESSというサークルに入っていた。English Speaking Society の略で、英会話のサークルだった。通称「エッサッサ」と呼んでいた。 とても楽しいサークルで、大学の授業が終わると、毎日必ず部室に向かった。他の学部や学科の人達と交流できるのも楽…

種の不思議⑦

花柄摘みというのがある。パンジーやビオラ、コスモスやシクラメンなど多くの花に対して、花が枯れたら花柄を摘む。花が咲いた後、そのままにしておくと、種を作る方に養分を取られてしまい、花が咲かなくなってしまうからだ。私もよくやる。しかし考えてみ…

種の不思議⑥

ほとんどの木の実は、種が成熟する前は、渋かったり苦くて食べられない。そこに植物の生存戦略が隠されている。例えば、柿が青い内は、種がまだ未熟なので、蒔いても芽が出ない。だから食べられては困るのだ。そこで柿は、種が未熟な時は渋くなっている。そ…

種の不思議⑤

食べ蒔きの続きだが、イチゴの種は不思議だ。実の周囲に付いているぼつぼつが種だ。ワイルドストロベリーはとても小さな実だが、良く実を付けてくれる。昨日も2粒収穫した。小さいが、甘味が凝縮されていて美味しい。瓶に入れて冷凍保存して、たまったらジャ…

種の不思議④

食べた果物や野菜の種を蒔いたことがある。芽が出たのは柿、リンゴ、桃、葡萄、柑橘類、キュウイ、アボガド、ビワ、メロン、スイカ、イチゴ、トマト、カボチャなど。 種から実が成るのは簡単ではない。 「桃栗3年柿8年、梅は酸いとて13年、枇杷と梨は15年、…

種の不思議③

松ぼっくりは生まれる前から、山火事があるのを知っていたに違いない。 最近アマゾンやオーストラリア、アメリカなどで起きた山火事のニュースをよく聞く。不思議なことに、あえて消火活動をしない場合があるという。そのほうが元の自然が再現されるというの…

種の不思議②

種は天才だと思う。また種は素晴らしい芸術作品だ。あの小さな一粒の中に、無限の知恵と美が詰まっている。 もう10年以上育てているゼラニウムがある。1年の300日位は花が咲いている。いつもは花柄を摘んでいたが、たまには種を付けさせてみよう、と思った。…

種の不思議①

小さな種から芽が出て、葉が吹き出し、花が咲く。そして実がなる。実の中にまた種ができる。当たり前の自然の営みだが、考えると不思議なことだらけだ。 誰が種の中に花や木の設計図を書き込んだのだろう?あんな小さな種の中に温度や光、水を感じるセンサー…

イチゴ狩り

毎年今頃になると、イチゴ狩りに行く。田んぼに囲まれた場所で、普段人が少ない上に、コロナで更に人が少ないだろうと思って行って来た。 大きなハウスの中に入ると、とても暖かった。上着もマフラーも帽子も脱いで、シャツも腕まくりした。20メートル位ある…

メダカの学校の卒業式

今週のお題「卒業」 子供が小さい時に、家の近くの小川にメダカをよく捕りに行った。魚の網ではなく、昆虫を捕る網を持って出掛けた。 近所に小川は沢山あった。メダカもどこにでもいた。しかし、網を持って川に近づくと、メダカは一目散に逃げて行った。気…

新しい校歌と卒業式③

今週のお題「卒業」 小学校の頃の遊び場所といえば、山や川だった。 正月には、決まって凧上げをした。大会で、一番遠くまで飛ばして一等になったことがある。しかし、最後に糸が切れてしまい、凧が山の中に消えてなくなってしまった。とても愛着があった凧…

新しい校歌と卒業式②

今週のお題「卒業」 ところで小学校の時、書道を教頭先生が教えてくれた。この先生はとても変わっていた。書道の時間のほとんどは墨を擦るだけだった。 「墨を擦りながら心を落ち着けなさい。」 といつも言っていた。字を書こうとすると、 「まだ心が落ち着…

新しい校歌と卒業式①

今週のお題「卒業」 卒業式で記憶に残っているのは、小学校の時だけだ。中学や高校はもっと新しい記憶のはずだが、覚えていない。大学はそもそも卒業式に出なかった。 小学校は全校生徒が100人位で、田舎の小さな学校だった。卒業生は26人。 しかし、その後…

リンカーンとストウ夫人

「アンクル・トムの小屋」という本がある。誰でも子供の頃に読んだのではないかと思う。ハリエット・ストウ夫人の著書だ。リンカーン大統領が、奴隷解放運動をするきっかけになった本と言われている。 リンカーン大統領がストウ夫人と会って話をした時のこと…

最高に嬉しかった卒業

今週のお題「卒業」 卒業式は親しい友達との別れが伴うので、好きではなかった。しかし、一つだけ、嬉しい卒業があった。自動車教習所の卒業だ。今から、35年位前のことになる。 私は自分が車を運転するのは、絶対不可能だと思っていた。後ろから見ていると…

奴隷商人とアメイジング グレイス

ジョン・ニュートンは奴隷商人をしていた。アフリカで奴隷を仕入れ、ヨーロッパで売り飛ばしていた。 ある日、航海中に嵐に会い、荒れ狂う海で船が転覆しそうになった。ジョンは恐怖の中で思わず「神様、助けて下さい。」と叫んだ。 すると雨と風が静まり、…

モーツァルトの作曲の秘密

モーツァルトは5才で初めて作曲をしたと言われている。35才で亡くなるまでに600以上の曲を残している。 何故かモーツァルトの曲は人間の胎教だけではなく、牛や鶏にも聞かせているという。自然の波動が伝わり、ストレスがなくなり、肉や乳の質が良くなったり…

シュバイツァーと不思議な誤配達

偉人や義人と言われる人達は、皆共通して不思議な出会いがある。 シュバイツァーは牧師の家庭に生まれた。神学部の講師としての道と教会のパイプオルガン弾きの道を歩んでいた。パイプオルガンの腕はプロ並みだったという。 ある日、彼の事務所に間違って雑…

助けてもらったお礼に来たモンシロチョウ

世の中には、科学では説明できない不思議なことがたくさんある。 ある日、小学校一年生の女の子が、泥水で羽を濡らして飛べなくなったモンシロチョウを見つけた。可哀想と思って、泥水から出して上げ、羽をティッシュで拭いて助けて上げた。蝶は喜んで、ひら…

シロアリ恐るべし

シロアリの生態について、教育テレビのサイエンスゼロという番組で紹介していた。嫌われ者の存在だが、意外と凄い面があった。感動に値する。 シロアリは昆虫の中で一番長生きするという。王様アリは何と五十年生きる。女王アリは二十五年、一夫一妻制だとい…