2019-08-01から1ヶ月間の記事一覧

桃栗三年柿八年

今週のお題「わたしの自由研究」 私の自由研究は、植物の生育と育生だ。こんなに楽しいテーマはない。 さて、松ぼっくりは生まれる前から、山火事があるのを知っていたに違いない。 以前、アメリカなどで起きた山火事のニュースをよく聞いた。不思議なことに…

万年ビリ(2/2)

一ヶ月寝ている間に色んなことを考えた。 「何故あんな馬鹿なことを考えたのだろうか?」 「何故本当に事故が起こったのだろうか?」 「また何かを願ったら、それが叶うのだろうか?」 あれやこれや考える中で、一つの結論に至った。 「強く心の中で願ったこ…

万年ビリ(1/2)

私には絶対にしたくない仕事が三つあった。 一つ目は医者だ。気が小さいので、血を見たくなかったからだ。 最近のテレビドラマは流血シーンが多いと思う。しかも生々過ぎる。真っ赤な血がドバっと出る。つい目を背けてしまう。身体を切ったのに、口から血が…

劇的な再会 2

同じ千葉の営業時代に会った忘れられない人がいる。 ある目標に向かって、一ヶ月間の取り組みをしていた。十日立ち、二十日が過ぎも目標ができなかった。少し焦っていたが、望みを最後の十日間に懸け、必死に歩んだ。そして遂に最終日を迎えた。 最終日にも…

劇的な再会

人と人との出会いは、時としてとても不思議である。偶然にしてはでき過ぎている出会いがあった。 千葉で営業をしていたことがある。二年半ほどだったが、その時私には五百人くらいの顧客がいた。しかし、残念ながら、多忙や筆不精を言い訳に、ほとんどの顧客…

トトロザワとトトロの森

今週のお題「残暑を乗り切る」 残暑が気にならない取って置きの場所がある。森だ。森を散歩すると、木々の木陰で涼しさを感じる。お勧めの森がある。所沢にあるトトロの森だ。映画の「となりのトトロ」の舞台のモデルになったところである。「トトロ」という…

残暑大歓迎

今週のお題「残暑を乗り切る」 「心頭滅却火もまた涼し」と言いたいところだが、残念ながら、私にはとてもそのような境地にはなれない。 先ほどの言葉は、山梨県甲州市にある武田信玄の菩提寺で恵林寺というお寺の三門に書かれている言葉だ。武田勝頼が織田…

地獄と天国

今週のお題「残暑を乗り切る」 「乗り物」のお題の昨日の続きを書こうと思ったら、今週のお題が変わってしまいました。どうしても続きを書きたいので、「乗り物」にもう一日つき合って下さい。 電車には忘れ物や落とし物がつきものだ。私も例外ではない。電…

感心する特技

今週のお題「わたしと乗り物」 私は毎日電車で一時間半ほどかかって通勤している。革靴ではなく、運動靴を履いている。何故かというと、毎日運動会だからだ。 途中で、電車を二回乗り換える。二つの路線は一時間に三本しかない時間帯が多い。しかも乗り換え…

さよなら車酔い

今週のお題「わたしと乗り物」 私は子供の頃に車に乗ると必ず酔った。たった二、三十分乗るだけで酔ってしまうのだ。 ひどい時は、車に乗って動き出す前に吐いた。車に乗っただけで酔うイメージを連想してしまうのだ。 だから、バスで行く遠足が大嫌いだった…

霧の中のニッコウキスゲ

今週のお題「わたしと乗り物」 とても偶然とは思えない不思議なことがあった。 ある年の七月中旬頃のことだった。七人くらいでワゴン車に乗って、諏訪から松本方面に行った。いつもの道では面白くないから、たまには別の道を走ってみようと、わざわざ遠回り…

沼の真ん中で花火

三日前に川越の花火大会があった。親水公園と伊佐沼で毎年交代でする。今年は伊佐沼だった。伊佐沼しか行かないので、二年振りだった。 この花火大会の見所は、何と言っても沼の真ん中から打ち上げる花火だ。空ではなく、水面上に半円を描いて花が咲く。沼の…

ピアノにまつわる不思議な縁

ピアノにまつわるとても不思議な出会いがあった。十年以上前のことである。 ふとある新聞を見たら、「ピアノを差し上げます。」と書いてあった。すぐに電話をした。すると、老女が出て、 「あなたは十三人目です。検討してから連絡しますので、待っていて下…

ピアノを独学

私は小学校の時、一番嫌いな教科が音楽だった。イ短調とかハ長調とかシャープとかフラットとか何度聞いてもさっぱり理解できなかった。歌を歌うのも好きではなかった。そもそも音痴だった。「音楽」は「楽しい音」ではなく、「苦しい音」だった。 そんな私が…

猫になりたい

私は子供の時に真剣に猫になりたいと思った。猫に心底あこがれていた。などと言うと変人と思われるかもしれない。 子供の頃に家で色々な動物を飼っていた。スピッツでシロという名前の犬がいた。文字通り真っ白でふさふさした毛のオスの子犬だった。最初は家…

チコちゃんに叱られる

小学生の頃は人間関係がとても嫌いだった。嫌いと言うよりも恐怖だった。前回書いた通り、対人恐怖症でどもりだったからだ。人間関係は煩わしい以外の何ものでもなかった。誰かと一緒にいても何を話して良いか分からないし、どう振る舞ったら良いか分からな…

捨てる神と拾う神

人間誰しも劣等感があると思う。私は対人恐怖症やどもりで長い間悩んできた。今それが克服できたことが奇跡のようだ。 私は子供の時からいつも何かに怯えていた。心の中は不安と恐怖でいっぱいだった。その重みに耐え切れず、潰されてしまうのではないかと思…